2014年6月9日月曜日

10万年の謎解き(観察)という課題も創り出した

原発事故 小鳥の異変と科学の役割」(上田俊英:朝日新聞デジタル)によれば、

  • 「異変」が震災後、最初に確認されたのは新潟県[11]内の水辺だった。2011年10月24日、オオジュリンという小型の渡り鳥の尾羽が、長さがふぞろいだったり、虫食い状に欠けたりしているのがみつかった。
  • 「オオジュリンの標識調査は1961年に始まり、48万羽近くが調べられてきました。尾羽は幼鳥と成鳥で形が違うので、必ず観察します。でも、こんな異常の報告はなかった。わたしも数千羽をみてきましたが、こんな尾羽は初めてでした」
  • 栃木、茨城、東京、静岡、島根、香川、福岡――。12年3月までに、全調査地で同様の異常が確認された。異常をもつ鳥の割合は13・8%。25%を超えたところもあった。異常をもつ鳥の97・3%は11年生まれの幼鳥だった。
  • 「鳥の体内で、遺伝子[12]やホルモン分泌などに異常が起こっている。わたしは、その可能性はあると思います」
  • 18年前、「内分泌[18]攪乱(かくらん)物質」が世界的な関心事になった。いわゆる「環境ホルモン[19]」である。米国の動物学[20]者シーア・コルボーン博士らが著書「奪われし未来」で「男性の精子が減っている」「魚のオスがメス化している」などの「異変」を報告。それまで、まったく問題がないとされてきた微量の化学物質[21]の影響を指摘した。
  • チェルノブイリ[36]で先送りされた「異変」の謎解きは、わたしたちに委ねられている。原発事故[37]という科学が起こした災厄。その後の「異変」を見落とさず、その謎解きに挑むことも、科学の役割である。
「原発再稼働」「原発廃絶」、いずれにせよ、科学が創り出した物質は10万年の謎解き(観察)という課題も創り出したのである。

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