2014年6月25日水曜日

帰ってきた自然

東日本大震災:津波浸水域で新たな生態系 ゲンゴロウやメダカ、すみつく」毎日新聞2014年05月16日
  • 新たに出現した湿地に絶滅危惧種のゲンゴロウやメダカなどの希少な動植物が生息し、ユニークな生態系を作っていることが確認された。
ことを伝える。
震災前まではなかった生態系を形成しているのだ。
なぜだろう。過疎化に拠るのか?
何が幸いするか、不思議な話である。

2014年6月22日日曜日

済し崩しか?

使用済み核燃料、空冷で プール保管の限界近づく  :日本経済新聞
  • プールや乾式貯蔵がある自治体には一律で燃料1トンあたり40万円の交付金を出している。2016年度以降は交付金をプールより乾式貯蔵に手厚く配分することなどを検討し、自治体の理解を求める考えだ。
  • 乾式貯蔵の運営費用はプールより約6割安いという。米国では約80カ所で約7万トンを乾式貯蔵しており、ドイツでも設置が進むが、
  • 使用済み核燃料の貯蔵容量を増やし、再稼働を進めるための環境を整備する狙いもある。

原発再稼働にらみ転換 使用済み核燃料「空冷」に  :日本経済新聞

  • 一方、原発が立地する地元自治体には乾式貯蔵に抵抗感もある。放射線量の高い使用済み燃料が「永久に置かれるかもしれない」という懸念がぬぐえないためだ。経産省は交付金を上積みするが、住民の理解が得られるかどうかは不透明だ。
  • 使用済み核燃料は六ケ所村の再処理工場でガラス固化体[3]に加工したうえで、地中深くに埋めて最終処分する方針だ。国も候補地を自ら選定する方針を示すが、最終処分地のメドはまったく立たない。最終処分地がみつからないままでは、乾式貯蔵が長引く恐れもある。

2014年6月21日土曜日

温暖化とエネルギー問題

原発・エネルギー・温暖化はトリレンマを構成している。
それぞれ、個別にジレンマにさいなまれていることを踏まえ、科学的に、人間的に、解決していかなければならない。
温暖化の問題一つとっても、利害関係者が多様で、問題の捉え方が多様である。多種多様な問題が異なる立場から、指摘され、複雑に絡み合っている。解決行動につなげるには、認識を共有し、信頼を構築することが不可欠である。
IPCCの報告に対する評価も多種多様である。問題を整理する必要がある。
そこが聞きたい:地球温暖化の最新報告 三村信男氏
の要点は以下のとおりである。
  • 改定された報告書で注目すべき点はどこですか。
    「温暖化は世界に広く影響を与えている」と明記したことです。
    また、20世紀後半と比べて4度以上気温が上昇すれば、世界的な食料不足を招きかねないとの予測を盛り込むなど、温暖化が人間の生存そのものに関わることを指摘したのも特徴です。
  • 適応策の現状は。
    報告書では適応策の重要性とともに限界も指摘しました。気温が上がりすぎたら、人間の力では対応できなくなりますし、一方で少子高齢化や財源不足によって、対策が実行できなくなる恐れもあります。二酸化炭素など温室効果ガスの排出削減を強化し、対処できる範囲に気温上昇を抑えないと将来のリスクは小さくできません。
  • IPCCの報告書は、国際交渉や各国の施策に影響を与えています。
    温暖化対策で重要なのは、各国の国益と地球益をどこで折り合わせるかということです。
    報告書は参加国が全会一致で承認した上で公表されます。
  • 第2次報告書(1995年)から執筆者を務められています。この間、温暖化を巡る世界の動きをどのように見てきましたか。
    97年に採択された京都議定書=2=がなかなか発効せず、世界の動きは鈍いといら立ちを覚えました。
    潮目が変わったと感じたのは07年です。
    温暖化が重要な政治的課題であるとの認識は定着したと思います。
  • 温暖化の日本への影響は。
    今世紀末の日本では平均気温が20世紀末に比べ6度以上上昇し、年間の洪水被害額は20世紀末の約3倍(最大約6800億円)と予測しました。また熱中症や高温で持病が悪化して死ぬ人の数は2倍以上になると考えられます。
    日本では、自然科学的な分析は進んでいますが、その成果を行政に反映させる取り組みは遅れています。
  • 日本政府は来年夏、国レベルの適応計画をまとめる予定です。
    一度計画を策定したら終わりではなく、科学的な予測の深まり、現実の社会の変化に合わせて、目標や対策を繰り返し見直すことも欠かせません。
以上の結果を踏まえ、整理をスタートさせていく。

2014年6月9日月曜日

10万年の謎解き(観察)という課題も創り出した

原発事故 小鳥の異変と科学の役割」(上田俊英:朝日新聞デジタル)によれば、

  • 「異変」が震災後、最初に確認されたのは新潟県[11]内の水辺だった。2011年10月24日、オオジュリンという小型の渡り鳥の尾羽が、長さがふぞろいだったり、虫食い状に欠けたりしているのがみつかった。
  • 「オオジュリンの標識調査は1961年に始まり、48万羽近くが調べられてきました。尾羽は幼鳥と成鳥で形が違うので、必ず観察します。でも、こんな異常の報告はなかった。わたしも数千羽をみてきましたが、こんな尾羽は初めてでした」
  • 栃木、茨城、東京、静岡、島根、香川、福岡――。12年3月までに、全調査地で同様の異常が確認された。異常をもつ鳥の割合は13・8%。25%を超えたところもあった。異常をもつ鳥の97・3%は11年生まれの幼鳥だった。
  • 「鳥の体内で、遺伝子[12]やホルモン分泌などに異常が起こっている。わたしは、その可能性はあると思います」
  • 18年前、「内分泌[18]攪乱(かくらん)物質」が世界的な関心事になった。いわゆる「環境ホルモン[19]」である。米国の動物学[20]者シーア・コルボーン博士らが著書「奪われし未来」で「男性の精子が減っている」「魚のオスがメス化している」などの「異変」を報告。それまで、まったく問題がないとされてきた微量の化学物質[21]の影響を指摘した。
  • チェルノブイリ[36]で先送りされた「異変」の謎解きは、わたしたちに委ねられている。原発事故[37]という科学が起こした災厄。その後の「異変」を見落とさず、その謎解きに挑むことも、科学の役割である。
「原発再稼働」「原発廃絶」、いずれにせよ、科学が創り出した物質は10万年の謎解き(観察)という課題も創り出したのである。